トヨタアルファード/ヴェルファイア |
まずその注目の外装デザイン。アルファードは先代が爆発的に売れたのですから見事なまでにキープコンセプト。初代ハリアーと2代目ハリアーぐらい見分けがつきません。それ以上に見分けがつかないのが、エルグランドとヴェルファイア。特に現行エルグランドの前期型と比べるとライト周り、グリル、Bピラーの処理と見事なまでにそっくり。
個人的にはエルグランドの方がミラー周りや、パンパー〜フロントタイヤハウス上のキャラクターラインの入れ方などで、彫刻的な洗練されたデザインに見えますが、ヴェルファイアの方がトヨタらしいプレス細工で、多くの日本人の琴線に触れるのかも知れません。多くの見方としてはこのヴェルファイアで「エルグランドは終了。」と言う感じみたいですが、今年のデトロイトショーにて発表されたエルグランドのプロトタイプは、トヨタの猿真似なんか全く気にならないぶっ飛んだデザインでした。あれがそのまま出ればまだまだ解らないって感じですが、それでも日本人はトヨタ買うんですかね?
内装はいつものトヨタ流。特に新しい提案が有るわけでもないけど、十分値段なりには見える感じ。ただ相変わらずつや消し木目の質感は6.3.3で12年レベル。ちょっと感心したのが、サードシートのシートレールを巧みにリアホイールアーチの上に乗っけている点。これによってサードシートの居住性が抜群に良くなっている気がするんだけど、これって今の3列シートミニバンの常識なんでしょうか?ミニバン興味ないので、今まで気づきませんでした。
ただそのサードシートのたたみ方が、エスティマみたいに床下収納じゃないのが腑に落ちない感じ。いくらストッパーついてても立て掛け式って精神衛生上良くないし・・・フリードもそうだったけど、これまた昨今のミニバン界では常識?
基本、車に乗る時は運転していたい人なので、セカンドシートがいくらビジネスクラスのような豪華シートでもどうとも思いません。また、このクラスの車を買う事どころか乗ることも一生無いでしょうから、単純に形の評価が好き嫌いの評価な感じです。そう言う面で見ると、未だに2代目エルグランド前期型の格好良さを、アルファードもヴェルファイアも超えてられないと思います。もっとも世間様もトヨタもそんな事は気にしていないのでしょうが。