2011年 02月 13日
トヨタヴィッツ |
昔トヨタのエントリーカーは、スターレットやカローラ2をただ漠然と安物車(一部スポーツグレードも有りましたが)として作っていたのですが、それを根本から見直し、トヨタの主力車種となるべく投入されたのが初代ヴィッツでした。いわゆる世界戦略車として、欧州でも通用するデザインと採用されたのはギリシャ人デザイナーの案で、確かにそれまでのスターレットのぺらぺらのデザインと比べて、非常に塊感のある、ある意味トヨタらしくないデザインで衝撃を受けました。
その後初代ヴィッツは、多種多様のボディスタイル、用途で兄弟車を増やしながら見事トヨタの主力車種となり、また他社からもマーチやフィット、デミオがヒットすることにより、一躍日本車のスタンダードサイズはコンパクトカークラスとなることになります。そしてそんなヴィッツも今回のモデルチェンジで3代目となりました。
初代モデルがヒットしたため、2代目モデルはキープコンセプトで少しだけ上質感を加えたデザインとなりました。当時既に兄弟車として、ヴィッツより安物なパッソがデビューしていましたから、その棲み分けの上でもこの戦略は妥当で、デザイン上もどこから見てもヴィッツに見えるけど、先代よりちょっと良さそうという雰囲気を上手く出していたと思います。
そして3代目は、2代目のデザインの評価がちょっと女性より過ぎるとの反省から、男性が乗っても恥ずかしくないようにスポーティーな要素を加えたデザインとしたらしいです。初代から2代目がそうであったように、この3代目のモデルもパッと見ちゃんとヴィッツに見えます。そう言う意味ではキープコンセプトの中にもキチンと新味は出ていて悪いデザインではないと思います。
ただ初代、2代目が割合じっくりと練られていたデザインだったのに対して、3代目はなんか小手先のデザインというか、流行を追っただけのデザインとも感じられるのが残念なところでしょうか?エッジをつまんでその下を抉るという手法は、世の中に溢れかえっているので、このデザインが陳腐化するのは早いんじゃないでしょうか?
内装の質感は初代以来の完全に割り切った、トヨタの安い方の仕様です。配色やシボのデザインでカタログ上は高品質に見えますが、実際に乗ってみるとプラスチッキーなヴィッツらしい仕上がりです。さらにハッチバック車なのにリアのトノカバーはオプション設定、フロントシートもグレードFでは今時ヘッドレスト一体型と(カタログではオプションの分離型の写真が使われてます)、コストダウンの嵐に悲しくなります。
ドアの閉まる音なんかは実にしっかりしていて、軽自動車や他社との差を明確に感じるので、この見るからに安っぽく感じる仕上げは非常に惜しいと思います。昔のトヨタは中身がチャチでも目に見える部分はそれなりに作っていましたし、子会社のダイハツの軽自動車の方が、ヴィッツよりしっかりした内装を作っています。欧州のこのクラスの車はドンドン品質が上がっていますから、ヴィッツもいつまでもこの仕様ではやって行けなくなるでしょう。
最近流行のアイドリングストップに関しては、トヨタはあまりやる気なしって感じでしょうか?付けられるグレードがベーシックグレードのみでは、一応うちにも有りますよ的存在に過ぎません。やはり本命のヴィッツクラスハイブリッドが控えてる影響を感じさせます。
結論としては、悪くもないけれど積極的にこれじゃなくても良いんじゃない?と言う感じです。なんか昔のトヨタ車っぽい評価になってしまいました(笑)。「車を買う時に消去法でトヨタ車を買う。」初代ヴィッツには有った、そう言うトヨタ車的価値観を壊すようなインパクトは、この3代目ヴィッツには有りません。
安さで考えれば軽自動車(維持費も含めて)が有り、広さで言えばフィット、デザインで言えばデミオ、仕上がりで言えばスイフトも有る。なのに残念ながら3代目ヴィッツには「これ」という指名買いさせるモノが感じられません。定番商品となったのでこれで良いのかも知れませんが、他国、他社はもっと攻めています。典型的日本企業が出す、典型的守りの1台にならないと良いのですが。
その後初代ヴィッツは、多種多様のボディスタイル、用途で兄弟車を増やしながら見事トヨタの主力車種となり、また他社からもマーチやフィット、デミオがヒットすることにより、一躍日本車のスタンダードサイズはコンパクトカークラスとなることになります。そしてそんなヴィッツも今回のモデルチェンジで3代目となりました。
初代モデルがヒットしたため、2代目モデルはキープコンセプトで少しだけ上質感を加えたデザインとなりました。当時既に兄弟車として、ヴィッツより安物なパッソがデビューしていましたから、その棲み分けの上でもこの戦略は妥当で、デザイン上もどこから見てもヴィッツに見えるけど、先代よりちょっと良さそうという雰囲気を上手く出していたと思います。
そして3代目は、2代目のデザインの評価がちょっと女性より過ぎるとの反省から、男性が乗っても恥ずかしくないようにスポーティーな要素を加えたデザインとしたらしいです。初代から2代目がそうであったように、この3代目のモデルもパッと見ちゃんとヴィッツに見えます。そう言う意味ではキープコンセプトの中にもキチンと新味は出ていて悪いデザインではないと思います。
ただ初代、2代目が割合じっくりと練られていたデザインだったのに対して、3代目はなんか小手先のデザインというか、流行を追っただけのデザインとも感じられるのが残念なところでしょうか?エッジをつまんでその下を抉るという手法は、世の中に溢れかえっているので、このデザインが陳腐化するのは早いんじゃないでしょうか?
内装の質感は初代以来の完全に割り切った、トヨタの安い方の仕様です。配色やシボのデザインでカタログ上は高品質に見えますが、実際に乗ってみるとプラスチッキーなヴィッツらしい仕上がりです。さらにハッチバック車なのにリアのトノカバーはオプション設定、フロントシートもグレードFでは今時ヘッドレスト一体型と(カタログではオプションの分離型の写真が使われてます)、コストダウンの嵐に悲しくなります。
ドアの閉まる音なんかは実にしっかりしていて、軽自動車や他社との差を明確に感じるので、この見るからに安っぽく感じる仕上げは非常に惜しいと思います。昔のトヨタは中身がチャチでも目に見える部分はそれなりに作っていましたし、子会社のダイハツの軽自動車の方が、ヴィッツよりしっかりした内装を作っています。欧州のこのクラスの車はドンドン品質が上がっていますから、ヴィッツもいつまでもこの仕様ではやって行けなくなるでしょう。
最近流行のアイドリングストップに関しては、トヨタはあまりやる気なしって感じでしょうか?付けられるグレードがベーシックグレードのみでは、一応うちにも有りますよ的存在に過ぎません。やはり本命のヴィッツクラスハイブリッドが控えてる影響を感じさせます。
結論としては、悪くもないけれど積極的にこれじゃなくても良いんじゃない?と言う感じです。なんか昔のトヨタ車っぽい評価になってしまいました(笑)。「車を買う時に消去法でトヨタ車を買う。」初代ヴィッツには有った、そう言うトヨタ車的価値観を壊すようなインパクトは、この3代目ヴィッツには有りません。
安さで考えれば軽自動車(維持費も含めて)が有り、広さで言えばフィット、デザインで言えばデミオ、仕上がりで言えばスイフトも有る。なのに残念ながら3代目ヴィッツには「これ」という指名買いさせるモノが感じられません。定番商品となったのでこれで良いのかも知れませんが、他国、他社はもっと攻めています。典型的日本企業が出す、典型的守りの1台にならないと良いのですが。
by sarorac
| 2011-02-13 18:38
| トヨタ