2010年 09月 25日
日産マーチ |
発売前から、タイ生産でびっくりするほど価格が安いらしいぞとか、デザインが発表されたら、トヨタのパッソそっくりだったとか、アイドリングストップ付きで燃費が凄くよいらしいぞとか、色々と話題に事欠かなかったマーチですが、ようやく試乗込みで見てきました。
まずスタイリング。思ったほど新型パッソが走っていない為、それほどどこかで見たこと有る感は漂ってません。むしろ昔のフェアレディZ的なフロントに見え、日産車の血筋を感じさせるデザインかも知れません。一応日産も気を遣ったのか、パッソでイメージカラーのように扱われているオレンジはラインナップから外しています(デザイン発表時のメインカラーはオレンジ)。
ただ先代のデザインが素晴らしすぎた為、正直新型のデザインはパッとせず魅力に欠けるのではないでしょうか?特にショルダーからテールランプに続くラインのせいで、リア周りが収束していく感じが無くなってしまったのが残念です。
内装は、デザインとツートーンの配色で上手くカバーしていると思います。と言っても最上級グレードのみですが(笑)。カタログでも内装の写真はすべて最上級グレードのみで、売れ筋グレードの写真は有りません。さてタイ製タイ製と問題視されていましたが、少なくともショールームでボンヤリ車を見てる分には、さほど品質に問題は感じられませんでした。
筆者はパーツとパーツのチリにはそれほど拘るタイプでは無いので、そう言う部分に神経質になってコストがかかるぐらいなら、その分選べる色(内装色とか)を増やしてくれと考えるタイプです。そう言う意味では、いくらフィニッシュレベルが高くても黒内装一色のスイフトより、いくらか選択肢の有るマーチの考えを支持します。
むしろチリより気になるのが、塗装の質です。これもソリッドカラーならともかく、どの色にもほぼ確実にパールが入るようになっている今の塗料では、遠目に見る分にはどの車もキラキラ輝いています。むしろ最近の日産車の塗装の質は、著しく低下していると個人的には思っているので(もはやマツダレベルと言っても過言ではないでしょう)、あまり国内生産とタイ生産の差は感じません。
と、ここまではショールームでざーっと見た感想ですが、今回はアイドリングストップ仕様車を試乗してみました。肝心のアイドリングストップに関しては非常に良くできている印象です。すぐ止まり、すぐ掛かるのは当然として、右折レーンでいつでもパッと曲がれるように、アイドリングストップ後、ハンドルを切りこむとエンジンが始動し、一度始動すると車が走るまでエンジンは止まりません。問題点としては、他に補助のバッテリーを持っていないので、アイドリングストップ時はエアコンが切れてしまいます。今年のような猛暑の渋滞時では、正直アイドリングストップ使ってられません。
走り出しての印象は、3気筒だからと言ってもの凄くうるさいと言うことは有りません。また町中を走っている程度では非力にも感じませんでした。ハンドルも先代モデルが出た当時の、どこ走ってるか解らないような軽すぎて接地感のないモノではなく、至極まともで違和感有りません。
ただなんとも残念なのが足回り。正直乗り心地はあんまり良いとは思えず、90年代頃までに良くあったリッターカーの乗り味。それ以上にげんなりなのが、タイヤのロードノイズ。いくら3気筒エンジンが静かでも、アイドリングストップで停止時静かでも、このタイヤのロードノイズで全てパーです。また試乗車では特に問題なかったのですが、同乗したセールスさんの話では、車内の異音が出る車が多いそうで、しかもディーラーレベルではその音を消しきれないらしいです。
そんなわけで、現状マーチ購入は正直「待て」でしょう。前記したように、筆者はチリなどの品質はどうでも良いと考えています。でもいろいろな音に関しては、出なかったり小さかったりにこした事は有りません。タイの人たちがもう少し作り慣れてくれるのを待ちましょう。
あと、誰もが指摘していますが、このタイ生産マーチ。決して安くないんですよね。アイドリングストップで燃費が良くなってることのみが、対旧型とのアドバンテージで、デザイン、質感、品質、価格、どれもが旧型と良い勝負か、若干負けている感じ。旧型の在庫車を買うか、他社に流れるか、今すぐ買い換える必要のない人は、やっぱり「待て」ですね。
まずスタイリング。思ったほど新型パッソが走っていない為、それほどどこかで見たこと有る感は漂ってません。むしろ昔のフェアレディZ的なフロントに見え、日産車の血筋を感じさせるデザインかも知れません。一応日産も気を遣ったのか、パッソでイメージカラーのように扱われているオレンジはラインナップから外しています(デザイン発表時のメインカラーはオレンジ)。
ただ先代のデザインが素晴らしすぎた為、正直新型のデザインはパッとせず魅力に欠けるのではないでしょうか?特にショルダーからテールランプに続くラインのせいで、リア周りが収束していく感じが無くなってしまったのが残念です。
内装は、デザインとツートーンの配色で上手くカバーしていると思います。と言っても最上級グレードのみですが(笑)。カタログでも内装の写真はすべて最上級グレードのみで、売れ筋グレードの写真は有りません。さてタイ製タイ製と問題視されていましたが、少なくともショールームでボンヤリ車を見てる分には、さほど品質に問題は感じられませんでした。
筆者はパーツとパーツのチリにはそれほど拘るタイプでは無いので、そう言う部分に神経質になってコストがかかるぐらいなら、その分選べる色(内装色とか)を増やしてくれと考えるタイプです。そう言う意味では、いくらフィニッシュレベルが高くても黒内装一色のスイフトより、いくらか選択肢の有るマーチの考えを支持します。
むしろチリより気になるのが、塗装の質です。これもソリッドカラーならともかく、どの色にもほぼ確実にパールが入るようになっている今の塗料では、遠目に見る分にはどの車もキラキラ輝いています。むしろ最近の日産車の塗装の質は、著しく低下していると個人的には思っているので(もはやマツダレベルと言っても過言ではないでしょう)、あまり国内生産とタイ生産の差は感じません。
と、ここまではショールームでざーっと見た感想ですが、今回はアイドリングストップ仕様車を試乗してみました。肝心のアイドリングストップに関しては非常に良くできている印象です。すぐ止まり、すぐ掛かるのは当然として、右折レーンでいつでもパッと曲がれるように、アイドリングストップ後、ハンドルを切りこむとエンジンが始動し、一度始動すると車が走るまでエンジンは止まりません。問題点としては、他に補助のバッテリーを持っていないので、アイドリングストップ時はエアコンが切れてしまいます。今年のような猛暑の渋滞時では、正直アイドリングストップ使ってられません。
走り出しての印象は、3気筒だからと言ってもの凄くうるさいと言うことは有りません。また町中を走っている程度では非力にも感じませんでした。ハンドルも先代モデルが出た当時の、どこ走ってるか解らないような軽すぎて接地感のないモノではなく、至極まともで違和感有りません。
ただなんとも残念なのが足回り。正直乗り心地はあんまり良いとは思えず、90年代頃までに良くあったリッターカーの乗り味。それ以上にげんなりなのが、タイヤのロードノイズ。いくら3気筒エンジンが静かでも、アイドリングストップで停止時静かでも、このタイヤのロードノイズで全てパーです。また試乗車では特に問題なかったのですが、同乗したセールスさんの話では、車内の異音が出る車が多いそうで、しかもディーラーレベルではその音を消しきれないらしいです。
そんなわけで、現状マーチ購入は正直「待て」でしょう。前記したように、筆者はチリなどの品質はどうでも良いと考えています。でもいろいろな音に関しては、出なかったり小さかったりにこした事は有りません。タイの人たちがもう少し作り慣れてくれるのを待ちましょう。
あと、誰もが指摘していますが、このタイ生産マーチ。決して安くないんですよね。アイドリングストップで燃費が良くなってることのみが、対旧型とのアドバンテージで、デザイン、質感、品質、価格、どれもが旧型と良い勝負か、若干負けている感じ。旧型の在庫車を買うか、他社に流れるか、今すぐ買い換える必要のない人は、やっぱり「待て」ですね。
by sarorac
| 2010-09-25 01:19
| 日産