2010年 02月 18日
スズキアルト |
いまやスズキの屋台骨を支えるのはワゴンRですが、元々そのワゴンRのベースとなったのはアルト。本来は派生車種だったワゴンRが現在では先にモデルチェンジサイクルを迎え、ベース車となっている形です。
アルトは既に昨年から欧州では新型がリリースされていましたが、あちらは当然軽サイズのくくりはなく、日本のアルトとは別物。見た目はそっくりなんですけど共通パーツは殆どなさそうです。と言うかホイールベースとか見ると、欧州版アルトは旧型アルトやスプラッシュベースなんでしょうね。
先代アルトは、ペッキペキな箱の前後に円筒を二つ貫通させたような、大変攻めたデザインだったのですが、たぶんこのデザインは地方では理解されなかったようで、今回のアルトはもの凄くわかりやすく、ファンシーな方向に振ってきました。
パッと見た目は可愛いだけのスタイルですが、よくよく見ると結構練り込まれた良いデザインです。軽規格という限られた寸法の中で、窓下のキャラクターラインからのふくらみなんかは、軽自動車の貧弱さを感じさせません。ボンネットの逆ぞり感とか、ルーフの補強にも有効そうなプレスラインとか、全体として、一見単純な形に見えてとても凝ったデザインだと思います。
そんな好印象は内装にも続きます。今回のアルトもスズキによくある、コストダウンのための内装色1色固定です。今までのスズキならここで選ばれる色は、黒かグレー。どんなに外装色が鮮やかであっても、運転してる人自身がげんなり貧しい気分になる配色でした。しかし新型アルトの内装色はベージュ1色。実に華やいだ気持ちにさせてくれます。
ベージュ内装と聞くと必ず「汚れが目立つ」とクレームを付ける人が居るらしいですが、少なくとも内装プラッチック部分は、家庭用洗剤に浸した雑巾などで簡単に落ちますし、シート布地部分もこのアルトでは、こげ茶を配した凝ったデザインの生地で汚れを目立ちにくくしています。
質感自体も、まだサイドブレーキ部やウィンドースイッチ部などに安いプラパーツが使われていますが、全体的にはつや消しに統一された、てかてかしないプラッチックパーツで、先代よりかなり高品質に感じられます。何よりスズキの軽最大の欠点、鉄板のペナペナ感が、ドアの開け閉めで殆ど感じられなくなっていて好印象です。
総じて今回のアルト。「スズキもやれば出来るじゃないか」と言う思いで一杯です(笑)。
ただ最後に苦言も一つ。スズキの見切りの企業姿勢には何度も苦言を呈してきましたが、基本的にその思いは今回も変わりませんでした。と言うのもこのアルト、最上級グレード以外は、後部席ヘッドレストが付きません。標準で付かないと言うだけではなく、オプションとしても準備されてないのです。
ただでさえ小さな軽自動車、衝突された時の衝撃は普通車より大きいのではないでしょうか?アルトの後席に乗った人は全員むち打ち必須です。それとも軽自動車で後部から突っ込まれると、後席の住人はどっちにしろ助からないとでも考えてるのでしょうか?
本当、スズキのユーザーのことを全く考えてない「見切り」には毎度毎度げんなりです。いくら安く軽く作られてて、環境にも会社にも効果有りでも、肝心要のユーザーが貧乏くじ引かなきゃならないのはどう考えてもおかしい事です。
アルトは既に昨年から欧州では新型がリリースされていましたが、あちらは当然軽サイズのくくりはなく、日本のアルトとは別物。見た目はそっくりなんですけど共通パーツは殆どなさそうです。と言うかホイールベースとか見ると、欧州版アルトは旧型アルトやスプラッシュベースなんでしょうね。
先代アルトは、ペッキペキな箱の前後に円筒を二つ貫通させたような、大変攻めたデザインだったのですが、たぶんこのデザインは地方では理解されなかったようで、今回のアルトはもの凄くわかりやすく、ファンシーな方向に振ってきました。
パッと見た目は可愛いだけのスタイルですが、よくよく見ると結構練り込まれた良いデザインです。軽規格という限られた寸法の中で、窓下のキャラクターラインからのふくらみなんかは、軽自動車の貧弱さを感じさせません。ボンネットの逆ぞり感とか、ルーフの補強にも有効そうなプレスラインとか、全体として、一見単純な形に見えてとても凝ったデザインだと思います。
そんな好印象は内装にも続きます。今回のアルトもスズキによくある、コストダウンのための内装色1色固定です。今までのスズキならここで選ばれる色は、黒かグレー。どんなに外装色が鮮やかであっても、運転してる人自身がげんなり貧しい気分になる配色でした。しかし新型アルトの内装色はベージュ1色。実に華やいだ気持ちにさせてくれます。
ベージュ内装と聞くと必ず「汚れが目立つ」とクレームを付ける人が居るらしいですが、少なくとも内装プラッチック部分は、家庭用洗剤に浸した雑巾などで簡単に落ちますし、シート布地部分もこのアルトでは、こげ茶を配した凝ったデザインの生地で汚れを目立ちにくくしています。
質感自体も、まだサイドブレーキ部やウィンドースイッチ部などに安いプラパーツが使われていますが、全体的にはつや消しに統一された、てかてかしないプラッチックパーツで、先代よりかなり高品質に感じられます。何よりスズキの軽最大の欠点、鉄板のペナペナ感が、ドアの開け閉めで殆ど感じられなくなっていて好印象です。
総じて今回のアルト。「スズキもやれば出来るじゃないか」と言う思いで一杯です(笑)。
ただ最後に苦言も一つ。スズキの見切りの企業姿勢には何度も苦言を呈してきましたが、基本的にその思いは今回も変わりませんでした。と言うのもこのアルト、最上級グレード以外は、後部席ヘッドレストが付きません。標準で付かないと言うだけではなく、オプションとしても準備されてないのです。
ただでさえ小さな軽自動車、衝突された時の衝撃は普通車より大きいのではないでしょうか?アルトの後席に乗った人は全員むち打ち必須です。それとも軽自動車で後部から突っ込まれると、後席の住人はどっちにしろ助からないとでも考えてるのでしょうか?
本当、スズキのユーザーのことを全く考えてない「見切り」には毎度毎度げんなりです。いくら安く軽く作られてて、環境にも会社にも効果有りでも、肝心要のユーザーが貧乏くじ引かなきゃならないのはどう考えてもおかしい事です。
by sarorac
| 2010-02-18 14:06
| スズキ