2007年 06月 21日
スバル3代目インプレッサ |
実はスバルのこの欄の更新はR1発表時の05年1月以来である。その時は、スバルは「特別」な車を売るメーカーになりたがっているし、ならなければ行けないだろうと言う風にまとめている。それから2年半。「特別」になる事をスバルは失敗したと言えるだろう。当時スバルの主力車種レガシィは「特別」な車として成功していた。その指名買いされるような「特別感」を他の車種にも広げることが、スバルというさほど大きくないメーカーが生き残る方法だと思っていたのだが、軽の「特別」であるR1、R2の販売上の失敗、インプレッサの度重なるフロントデザイン変更の迷走と「特別感」を売りにする戦略は上手く行かず、結果スバルはプレオを併売したまま、R2ベースのただのハイトワゴン「ステラ」を販売すると言う苦肉の策を打つ事となった。
そんなやっつけ仕事のステラの存在を認めたく無く、このHPとしては珍しく存在そのものをスルーし、この欄の更新は2年半も空いてしまったというわけだ。2年半の間スバルは「特別」さをユーザーに上手く伝える事が出来なかった。その混迷の筆頭がインプレッサである。初代モデルはWRCでの大活躍に引っ張られ、高いモデルばかり売れると言う「特別」な車であったのだが、2代目はWRCでの成績低迷に合わせるかのように販売も低迷。ハイパフォーマンスモデルを「特別」と考えるユーザーが、スポーツカーユーザーが減少したのと同じように減少してしまい、インプレッサの「特別感」とはなんぞや?となったのが低迷の要因だと思う。
そんな事はスバルも気づいていて、マイナーチェンジや特別仕様車で、なんとか1.5Lのベース車の拡販を狙ったのだが、そこはさほど体力のあるメーカーでは無い悲しさ、宣伝費諸々掛けられるお金もたかが知れてるので、結局一般にはインプレッサと言うと未だに「300万円ぐらいする乗り心地の悪いラリーカーベースのセダン」と言う認識になってしまうのだろう。なので3代目インプレッサは、当面WRCのイメージが色濃く残るセダンモデル、STiモデルを封印し、5ドアモデルのみの販売となり、別の意味での「特別感」を生み出そうともがいているように見える。
果たしてインプレッサの新しい「特別」とは何なのだろう?少なくとも外観デザインは、R1、R2の大ゴケが相当こたえているようで、どこかで見たような当たり障りのないキレイなデザインで正直物足りない。横から見ればBMW風、後ろから見ればハリアー風。唯一フロントはスバルの新しい顔らしいが、この顔がなんとも特徴の無いつるっとした顔で、「特別感」はあまり感じられない。全体的に本当にキレイにまとまっているのだが、このデザインが一般ユーザーの心に刺さるだろうか?「インプレッサを買おう」と思ってくれるだろうか?筆者はR1をべた褒めした人間なので、一般ユーザーの感覚と一致しているとは思えないが、それでも不安になる程キレイ過ぎるデザインだと思う。
内装に関してはスバルなりにかなり頑張ったと思う。大きくはばたく羽のようなメッキ調パネルの使い方は、スバルらしさを外観よりは上手く表現できていると思うし、ベージュと言うよりオフホワイトの内装色の採用はかなり大胆な印象で、1.5Lグレードを全く安っぽく見せない、実にショールーム映えする内装だと思う。ただこの色は、=汚れが目立つ色でもあるわけで、特にリアはドア内張も含めて全てが白一色。マイチェン時にこの内装色が消滅するかどうかが、ユーザーからの苦情の数バロメーターと言えそうだ。
結局インプレッサの新しい「特別感」はなんとも良く解らなかった。少なくとも旧モデルより1.5Lのベースモデルが売れそうだなと言う気はしたが、このままでは2.0ターボのハイパフォーマンスモデルを欲しがる少ない層からの反発もあるだろう。そう言う声にスバルが引っ張られすぎずに、キチンとバランスを取れるか?それが3代目インプレッサ成功へのカギだと思う。ただWRCに引っ張られすぎているイメージを懸念するのなら、いっその事三菱のように通常モデルは別の名前で出すと言う手も有ったのではないだろうか?
最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)3(嫌)。
そんなやっつけ仕事のステラの存在を認めたく無く、このHPとしては珍しく存在そのものをスルーし、この欄の更新は2年半も空いてしまったというわけだ。2年半の間スバルは「特別」さをユーザーに上手く伝える事が出来なかった。その混迷の筆頭がインプレッサである。初代モデルはWRCでの大活躍に引っ張られ、高いモデルばかり売れると言う「特別」な車であったのだが、2代目はWRCでの成績低迷に合わせるかのように販売も低迷。ハイパフォーマンスモデルを「特別」と考えるユーザーが、スポーツカーユーザーが減少したのと同じように減少してしまい、インプレッサの「特別感」とはなんぞや?となったのが低迷の要因だと思う。
そんな事はスバルも気づいていて、マイナーチェンジや特別仕様車で、なんとか1.5Lのベース車の拡販を狙ったのだが、そこはさほど体力のあるメーカーでは無い悲しさ、宣伝費諸々掛けられるお金もたかが知れてるので、結局一般にはインプレッサと言うと未だに「300万円ぐらいする乗り心地の悪いラリーカーベースのセダン」と言う認識になってしまうのだろう。なので3代目インプレッサは、当面WRCのイメージが色濃く残るセダンモデル、STiモデルを封印し、5ドアモデルのみの販売となり、別の意味での「特別感」を生み出そうともがいているように見える。
果たしてインプレッサの新しい「特別」とは何なのだろう?少なくとも外観デザインは、R1、R2の大ゴケが相当こたえているようで、どこかで見たような当たり障りのないキレイなデザインで正直物足りない。横から見ればBMW風、後ろから見ればハリアー風。唯一フロントはスバルの新しい顔らしいが、この顔がなんとも特徴の無いつるっとした顔で、「特別感」はあまり感じられない。全体的に本当にキレイにまとまっているのだが、このデザインが一般ユーザーの心に刺さるだろうか?「インプレッサを買おう」と思ってくれるだろうか?筆者はR1をべた褒めした人間なので、一般ユーザーの感覚と一致しているとは思えないが、それでも不安になる程キレイ過ぎるデザインだと思う。
内装に関してはスバルなりにかなり頑張ったと思う。大きくはばたく羽のようなメッキ調パネルの使い方は、スバルらしさを外観よりは上手く表現できていると思うし、ベージュと言うよりオフホワイトの内装色の採用はかなり大胆な印象で、1.5Lグレードを全く安っぽく見せない、実にショールーム映えする内装だと思う。ただこの色は、=汚れが目立つ色でもあるわけで、特にリアはドア内張も含めて全てが白一色。マイチェン時にこの内装色が消滅するかどうかが、ユーザーからの苦情の数バロメーターと言えそうだ。
結局インプレッサの新しい「特別感」はなんとも良く解らなかった。少なくとも旧モデルより1.5Lのベースモデルが売れそうだなと言う気はしたが、このままでは2.0ターボのハイパフォーマンスモデルを欲しがる少ない層からの反発もあるだろう。そう言う声にスバルが引っ張られすぎずに、キチンとバランスを取れるか?それが3代目インプレッサ成功へのカギだと思う。ただWRCに引っ張られすぎているイメージを懸念するのなら、いっその事三菱のように通常モデルは別の名前で出すと言う手も有ったのではないだろうか?
最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)3(嫌)。
by sarorac
| 2007-06-21 23:59
| スバル