2006年 12月 04日
日産12代目スカイライン |
我が家がシトロエンC5を購入する時に、購入対象として上がったのが先代スカイラインでした。筆者としては大変評価していた先代スカイラインは「スカイラインはこれじゃない」と言う、自動車評論家を含めたいまだにスカイライン伝説にへばりついた人達の想像通り、見事に売れませんでした。むしろ本来の予定通り新型FRGT「XVL」として売っていた方が「スカイラインじゃない」バッシングに遭わずにすんでもう少し台数を稼げたかも知れません。
そんなスカイラインですが、従来のモデルチェンジで繰り返されてきた一世代事のコンセプトチェンジは今回はまるで無く、見事にキープコンセプトでのモデルチェンジとなりました。と言うのも日本では泣かず飛ばずだったこのモデル、アメリカではインフィニティモデルとして見事にヒットしたわけで、アメリカからすれば当たったモデルは当然キープコンセプトな訳なのです。
先代スカイラインの最大の課題は、車としては充分良いモノだったにも関わらず、見た目の品質感にそれが現れず、結局いつもの如く恰好だけのマークX辺りに全部持って行かれると言う失敗をしてしまいました。筆者としては、プラスチッキーだったものの先代の内装デザインには好感を持っていたのですが、結局世の中は「木目調パネル」の方を支持した訳で、今回のスカイラインは、そう言う方面に手抜かりは有りません。上級車種フーガですら木目「調」パネルがメインなのにも関わらず、スカイラインは全車「本木目」「本アルミ」のパネルを採用しています。さらにこの本アルミのスクラッチの付け方が実に繊細で美しいので、これだけでもディーラーに見に行って欲しい感じです。
プラスチック系の質感も今回大幅に上がりました。「チリ」にさえ拘らなければ、トヨタ車と比べても大きく見劣りする事はまず無いでしょう。ただ室内で苦言を呈したいのは、後席の足下空間です。いくらFRで有るとは言え、これだけのサイズの車としてはいささか狭いと言わざるを得ません。ブルーバードであれだけの後席空間を稼ぎ出したのですから、もう少し頭を使って欲しかったところです。
外装デザインはもろキープコンセプトです。と言うか一部で言われているようにフロントデザインがフーガに似すぎなのではないでしょうか?スカイラインはこれでも良いでしょうけど、今でさえそれほど売れているとは言えないフーガが、上記内装品質と併せてますます売れなくなってしまうのではないでしょうか?
キープコンセプトなのでデザイン自体は面白味、インパクトには欠けますが、よくよく見るとボリューム感も有りますし綺麗な良いデザインだと思います。特に斜め後方から見た時に、フロントフェンダーホイールアーチから始まったキャラクターラインが一旦上昇してきて、後輪のホイールアーチに添う形で下がって来る。まるで安彦S字を見るかのようなラインはなかなかのモノです。
結論。今回はテールランプが最初から丸いです。でもまたまた「スカイラインはこれじゃない」そう言われそうです。仕方ないと思います(笑)。前回のモデルチェンジ時にも書きましたが、スカイライン伝説と言うモノはコンパクトな車体に凄いエンジンを積んだ事によって出来上がっている訳です。初代GTRにしても、5代目、R32にしても、評判の良かったモデルはみんなそうです。2.5Lのサイズの車に2.5Lのエンジンを積んでいる限り「スカイライン」の復活はあり得ません(だからなのか今回は2.5Lのサイズに3.5L積んじゃってますが・・・)。
でも多分今回のスカラインも良い車です。最初のスカイライン直撃世代は、正直もうおっさんなわけです。そんなおっさん達が今更2.0L、5ナンバーサイズに凄いエンジン積んだランエボみたいな車乗りたがるとは思いません。楽チンで早えー、そんなスカイラインに若い自分を重ねて乗ると言うのは案外有りな選択かも知れません。どうせR32世代のスカイラインファンは家族に振り回されてミニバン買っちゃうんですから、全く無視して最初のスカイラインファン相手とすればと言うのは、案外良い落とし所かも知れません。少なくともレクサスISよりはこっちかと。
最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)3(好)
そんなスカイラインですが、従来のモデルチェンジで繰り返されてきた一世代事のコンセプトチェンジは今回はまるで無く、見事にキープコンセプトでのモデルチェンジとなりました。と言うのも日本では泣かず飛ばずだったこのモデル、アメリカではインフィニティモデルとして見事にヒットしたわけで、アメリカからすれば当たったモデルは当然キープコンセプトな訳なのです。
先代スカイラインの最大の課題は、車としては充分良いモノだったにも関わらず、見た目の品質感にそれが現れず、結局いつもの如く恰好だけのマークX辺りに全部持って行かれると言う失敗をしてしまいました。筆者としては、プラスチッキーだったものの先代の内装デザインには好感を持っていたのですが、結局世の中は「木目調パネル」の方を支持した訳で、今回のスカイラインは、そう言う方面に手抜かりは有りません。上級車種フーガですら木目「調」パネルがメインなのにも関わらず、スカイラインは全車「本木目」「本アルミ」のパネルを採用しています。さらにこの本アルミのスクラッチの付け方が実に繊細で美しいので、これだけでもディーラーに見に行って欲しい感じです。
プラスチック系の質感も今回大幅に上がりました。「チリ」にさえ拘らなければ、トヨタ車と比べても大きく見劣りする事はまず無いでしょう。ただ室内で苦言を呈したいのは、後席の足下空間です。いくらFRで有るとは言え、これだけのサイズの車としてはいささか狭いと言わざるを得ません。ブルーバードであれだけの後席空間を稼ぎ出したのですから、もう少し頭を使って欲しかったところです。
外装デザインはもろキープコンセプトです。と言うか一部で言われているようにフロントデザインがフーガに似すぎなのではないでしょうか?スカイラインはこれでも良いでしょうけど、今でさえそれほど売れているとは言えないフーガが、上記内装品質と併せてますます売れなくなってしまうのではないでしょうか?
キープコンセプトなのでデザイン自体は面白味、インパクトには欠けますが、よくよく見るとボリューム感も有りますし綺麗な良いデザインだと思います。特に斜め後方から見た時に、フロントフェンダーホイールアーチから始まったキャラクターラインが一旦上昇してきて、後輪のホイールアーチに添う形で下がって来る。まるで安彦S字を見るかのようなラインはなかなかのモノです。
結論。今回はテールランプが最初から丸いです。でもまたまた「スカイラインはこれじゃない」そう言われそうです。仕方ないと思います(笑)。前回のモデルチェンジ時にも書きましたが、スカイライン伝説と言うモノはコンパクトな車体に凄いエンジンを積んだ事によって出来上がっている訳です。初代GTRにしても、5代目、R32にしても、評判の良かったモデルはみんなそうです。2.5Lのサイズの車に2.5Lのエンジンを積んでいる限り「スカイライン」の復活はあり得ません(だからなのか今回は2.5Lのサイズに3.5L積んじゃってますが・・・)。
でも多分今回のスカラインも良い車です。最初のスカイライン直撃世代は、正直もうおっさんなわけです。そんなおっさん達が今更2.0L、5ナンバーサイズに凄いエンジン積んだランエボみたいな車乗りたがるとは思いません。楽チンで早えー、そんなスカイラインに若い自分を重ねて乗ると言うのは案外有りな選択かも知れません。どうせR32世代のスカイラインファンは家族に振り回されてミニバン買っちゃうんですから、全く無視して最初のスカイラインファン相手とすればと言うのは、案外良い落とし所かも知れません。少なくともレクサスISよりはこっちかと。
最大瞬間評価(目一杯ひいき目で見て)3(好)
by sarorac
| 2006-12-04 23:59
| 日産