2011年 04月 26日
シトロエンC5セダン2.0 -2- |
ではそろそろ運転しての話しに移ります。納車時に最も印象的だったのはやはりその乗り心地。自分で所有したことが有るハイドロ車は、Xantiaボンネットへへの初期型、C5前期型なので、どちらも5千〜1万キロ乗ってハイドロ本来の味が出るという感じで、この点を理解していない自動車雑誌では、よく今度のモデルはハイドロの良さが薄くなったなどと書かれていて悔しい思いをしていました。ところが2代目C5は最初っからふわふわなので、雑誌でもその乗り心地にノックアウトされる人が続出な感じです(笑)。
ただこのふわふわさと、大きく太いタイヤがミスマッチなのは明らか。ハイドロのレベルが高いので、それなりにこのタイヤを履きこなしていますが、舗装の修復を繰り返した道や、首都高の目地段差ではダンダンとショックが伝わってきます。もう少し細い日本製のタイヤであれば、ふわふわなハイドロの乗り心地とよりマッチするだろうと思えます。
前記したように、ハイドロと言ってもそんなにふわふわでない仕様ばかり16年乗り継いだ筆者としては、正直この最初からふわふわな2代目C5には困惑もしました。試乗時にはふわふわさにばかり目が行き細かな点には気がつかなかったのですが、このふわふわさは結構運転に気を遣います。筆者は同乗者が居る場合は、なるべく姿勢変化の少ないスムーズな運転を心かげているのですが、今までより以上に揺れというモノに神経を使います。
加減速時の動きは当然ですが、特に気を遣うのは交差点などを曲がる際のハンドル捌きです。今までのハイドロ車でも、大きめや急にハンドルを切れば、ハイドロ車らしいぐらっとした動きは生まれていましたが、この2代目C5ではその動きは非常に大きなモノに感じます。また意外なほどハンドルの戻りが悪く、セルフセンタリングを長く採用していたメーカーとは思えないほどキャスターアクションが弱いです。これらのことからスムーズな運転をするには送りハンドルの方が良いのでは?と思わされたりします。
ふわふわなハイドロの乗り心地も、乗り物が好きな人には大変快適などんぶらこな動きなのですが、筆者が以前所有したハイドロ車とは違い、どんな小さな路面の凹凸にも過敏なほど反応してどんぶらするので、乗り物に弱い人には苦手な動きに感じるかも知れません。少なくとも町中〜幹線道路程度の速度域では、フラット感で、先代C5やXantiaより劣ると思います。もちろんハイドラクティブですので、ハイドロの設定をハード側にすれば、どんぶらこ感は軽減され、先代C5に近い乗り心地にもなります。ただこうすると前記したタイヤのネガも強調されてしまうので、どちらを選ぶかは悩みどころです。
ATは残念ながら2L在庫車を購入してますので、昔ながらのAL4、4速ATです。ATの制御自体は大変巧みで、先代C5にあったような大きな変速ショック(コンピーターのリセットで解消)は有りません。たまに2→1に落ちる際に軽微なショックが有りますが、これも本当に軽微なものですし出ない時の方が多いです。また4速に入るタイミングも60キロ前後で入り、以前のように70キロまでは絶対に入らないというような頑なさが無くなり、総じて不満のないATで、先代C5のようにマニュアルモードを使用する事も無いかなと考えていました。
ところが、燃費が悪いんですよね・・・先代より大きく重くなってるのに、エンジンは同じ2Lなのですから当然なんですが、先代がリッター8キロ(市街地中心、AT/Mモード使用)は走っていたのに対して、AT任せにしているとリッター7キロ(市街地中心)を絶対に越えないんです。さすがにこのご時世にリッター6キロ台は納得いかないので、渋々マニュアルモードを使うようになりました。マニュアルモードで積極的に上の段を使う変速をすると、リッター7.5キロ程度はキープ出来る感じです。
ただ先代C5に比べて、AT/Mモードの操作性は劣る感じです。先代がスコスココキコキ快適に変速出来ていたのに対して、シフトの感触が良く言えばやわらか悪く言えばぐんにゃりで、手応えはもう一つです。さらに右ハンドル仕様のせいか、ダウンシフトの時の反応が悪く、明らかにコクッと下げているのに、変速しないことがままあります。基本左ハンドルベースの設計でしょうから、左側に運転手が座り、右手で若干手前に引き気味に(車体中央から左寄りに引く感じ)操作する事を考えてセッティングしてあるはずです。これが右ハンドルで運転すると、左手で同じように若干手前に引く感じに(車体中央から右寄りに引く感じ)なってしまい逆の動きになるのですから、AT周りの仕様が変更されていないとしたら、この辺りが反応の鈍さに繋がってるのでは?と思います。
つづく。
ただこのふわふわさと、大きく太いタイヤがミスマッチなのは明らか。ハイドロのレベルが高いので、それなりにこのタイヤを履きこなしていますが、舗装の修復を繰り返した道や、首都高の目地段差ではダンダンとショックが伝わってきます。もう少し細い日本製のタイヤであれば、ふわふわなハイドロの乗り心地とよりマッチするだろうと思えます。
前記したように、ハイドロと言ってもそんなにふわふわでない仕様ばかり16年乗り継いだ筆者としては、正直この最初からふわふわな2代目C5には困惑もしました。試乗時にはふわふわさにばかり目が行き細かな点には気がつかなかったのですが、このふわふわさは結構運転に気を遣います。筆者は同乗者が居る場合は、なるべく姿勢変化の少ないスムーズな運転を心かげているのですが、今までより以上に揺れというモノに神経を使います。
加減速時の動きは当然ですが、特に気を遣うのは交差点などを曲がる際のハンドル捌きです。今までのハイドロ車でも、大きめや急にハンドルを切れば、ハイドロ車らしいぐらっとした動きは生まれていましたが、この2代目C5ではその動きは非常に大きなモノに感じます。また意外なほどハンドルの戻りが悪く、セルフセンタリングを長く採用していたメーカーとは思えないほどキャスターアクションが弱いです。これらのことからスムーズな運転をするには送りハンドルの方が良いのでは?と思わされたりします。
ふわふわなハイドロの乗り心地も、乗り物が好きな人には大変快適などんぶらこな動きなのですが、筆者が以前所有したハイドロ車とは違い、どんな小さな路面の凹凸にも過敏なほど反応してどんぶらするので、乗り物に弱い人には苦手な動きに感じるかも知れません。少なくとも町中〜幹線道路程度の速度域では、フラット感で、先代C5やXantiaより劣ると思います。もちろんハイドラクティブですので、ハイドロの設定をハード側にすれば、どんぶらこ感は軽減され、先代C5に近い乗り心地にもなります。ただこうすると前記したタイヤのネガも強調されてしまうので、どちらを選ぶかは悩みどころです。
ATは残念ながら2L在庫車を購入してますので、昔ながらのAL4、4速ATです。ATの制御自体は大変巧みで、先代C5にあったような大きな変速ショック(コンピーターのリセットで解消)は有りません。たまに2→1に落ちる際に軽微なショックが有りますが、これも本当に軽微なものですし出ない時の方が多いです。また4速に入るタイミングも60キロ前後で入り、以前のように70キロまでは絶対に入らないというような頑なさが無くなり、総じて不満のないATで、先代C5のようにマニュアルモードを使用する事も無いかなと考えていました。
ところが、燃費が悪いんですよね・・・先代より大きく重くなってるのに、エンジンは同じ2Lなのですから当然なんですが、先代がリッター8キロ(市街地中心、AT/Mモード使用)は走っていたのに対して、AT任せにしているとリッター7キロ(市街地中心)を絶対に越えないんです。さすがにこのご時世にリッター6キロ台は納得いかないので、渋々マニュアルモードを使うようになりました。マニュアルモードで積極的に上の段を使う変速をすると、リッター7.5キロ程度はキープ出来る感じです。
ただ先代C5に比べて、AT/Mモードの操作性は劣る感じです。先代がスコスココキコキ快適に変速出来ていたのに対して、シフトの感触が良く言えばやわらか悪く言えばぐんにゃりで、手応えはもう一つです。さらに右ハンドル仕様のせいか、ダウンシフトの時の反応が悪く、明らかにコクッと下げているのに、変速しないことがままあります。基本左ハンドルベースの設計でしょうから、左側に運転手が座り、右手で若干手前に引き気味に(車体中央から左寄りに引く感じ)操作する事を考えてセッティングしてあるはずです。これが右ハンドルで運転すると、左手で同じように若干手前に引く感じに(車体中央から右寄りに引く感じ)なってしまい逆の動きになるのですから、AT周りの仕様が変更されていないとしたら、この辺りが反応の鈍さに繋がってるのでは?と思います。
つづく。
by sarorac
| 2011-04-26 00:00
| フランス車